蛇に似た頭部と細身の体躯、そして身体には不釣り合いに見える程大きな翼を持つ小型の飛竜。
見た目からは想像し難いが祖先はワイバーンレックスである。
環境適応能力が高く、エルデ地方全域を主な生息地としている他、ドンドルマ周辺にも時折出没する。
全長は平均的なイャンクックよりは大きいが、体高は低く身体が細いためあまり大きな印象は受けない。
身体が軽く飛行能力に長けており、ほぼ常時滞空している。
足は退化しかけていて、墜落したりすると中々立ち上がれず飛び立てない。
食物連鎖の中では死肉や腐肉を処理するスカベンジャーとしての位置付け。
しかし弱った獲物を見ると、群れで襲い掛かり捕食する事もある。
その際は口から毒液を吐いたり、尻尾で鞭のように打ち据えて攻撃を加える。
翼や足には鋭い鉤爪がある。
これは段差に引っかけて身体を支えたり、獲物の身体を押さえつけたりといった使い方をする。
身体つきの割には力は強く、獲物を抑え込むと離さない。
古龍が襲撃する直前から、街の空に無数のガブラスが現れるため「災厄の使者」として忌み嫌われている。
これは「餌(死肉)にありつくには強者を利用した方が楽で確実」という事を知っていて、
古龍の動向を群れで観察しているからである。
尻尾を小刻みに震わせる事で耳障りな音を出す。ガブラス同士はこの音を連絡に利用している。
肉は「ガブリブロース」と呼ばれ、食用にされる。しかし草食種の肉と比べると味は落ちるらしい。
|