新大陸の温暖な地域に生息している小型肉食鳥竜種。
ランポスと同じくケプトスから進化したと考えられている。
しかしランポスとは異なり狗竜上科に分類されており、飛竜よりも獣竜に近い姿に進化している。
非常に縄張り意識が強く、侵入してきたのが大型飛竜であっても群れが一丸となって戦う事がある。
雌雄で外見や能力に大きく差が出るという小型の肉食モンスターには珍しい特徴がある。
ジャギィと呼ばれるのは基本的に雄の個体である。扇のような耳と小柄な体格が特徴。
身体は肉食竜としては最小で、下手をするとケルビの方が大きく見えてしまう程。
性格こそ攻撃的ではあるが、個々の力は非常に非力。単独で捕えられる獲物はせいぜい魚くらいである。
しかしそれを補うのが、仲間との意思疎通とスピードと数を活かした戦略的な狩り。
跳ね回りながら群れで獲物を取り囲むように移動し、隙あらば死角から噛み付いて攻撃してくる。
数さえ揃えば自分達より遥かに大きなアプトノスをも打ち破る事がある。
なお、縄張りの見回りや遠方への狩りは雄の役割である。
一方、雌はジャギィノスと呼ばれる。雄よりも体格が大きく、垂れ下がった耳が特徴。
その体躯から繰り出される攻撃は雄よりも重く、ハンターを体当たりで吹っ飛ばす程のパワーを持つ。
巣の中心部に集まり、巣の防衛と子育てをするのが群れでの役割。近付く者には一斉に威嚇する。
群れはドスジャギィと呼ばれる大型化した雄が率いている。
雄はある程度まで成長すると、一旦群れを離れて単独で生活するようになる。
この過酷な単独生活を無事に生き抜いた雄は、雌よりさらに大きな体格にまで成長し、
そして昔自分が所属していた群れに凱旋する。この凱旋した個体が群れのリーダーたるドスジャギィとなる。
ドスジャギィの耳は襟巻のように大きく広がるようになっており、
これが破れる事は雄としての威厳を失う事を意味するという。
因みにジャギィの群れでは獲物を捕えると、まずドスジャギィがそれを食べ、
次に雌のジャギィノスがドスジャギィが残した分を食べ、
最後に残った分を雄のジャギィ達が漁るように食べる。
雄のジャギィの体格が小さく、逆にドスジャギィはかなり大きいのは、
このような食生活のために恣意的に栄養の摂取を抑えられているからではないかという説もある。
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